NASA Space Apps Challenge Ube 2020に参加して最優秀賞をいただいたお話
はじめに
こんにちは。
最近、事業開発や起業に向けて動いているにっしです。
今回は、10月3日・4日にSpace Apps Challenge 2020というNASAが主催するハッカソンイベントの宇部会場に参加したので、感想をこの記事としてまとめたいなと思います。
注意:この記事は技術的な内容はほとんどなく、基本的には私のお気持ちを書いただけの記事です。
参加した経緯
実を言うと、もともとSpace Apps Challengeに対して興味はあまりありませんでした。
「宇宙なんもわからん」「衛星データ?可視化しても地図データ以外日常的にあんま使わんしなあ。。。」という個人的にあまり関わりが薄い分野だったこともあり、ネガティブなイメージがありました。
しかし、地元である宇部で(今年はオンラインだったけれども)開催されていることや以前関わりが合った方が運営に関わっていることから、なんとなく参加してみるかあという気持ちで参加を決意しました。
また、参加を決意した後は知らない分野だからこそ飛び込んでみて何か得られるように頑張ろうと思いながらハッカソン期間中はモチベーションを保っていました。
タイムスケジュール
今年は、新型コロナウイルスの影響で、完全にオンラインで開催されました。
各日程のタイムスケジュールは、以下のとおりでした。
- 1日目:2020年10月3日(土)
時間 | 内容 |
---|---|
09:00-09:30 | 受付、ツール登録 |
09:30-10:00 | 事務局よりイベントの説明 |
10:00-11:00 | アイデアワークショップ |
11:00-11:30 | アイデア発表 |
11:30-17:00 | 開発 |
17:00-17:30 | 中間発表① |
17:30-21:30 | 開発 |
21:30-21:45 | 初日中締め、2日目の案内 |
21:45- | 開発 |
- 2日目:2020年10月4日(日)
時間 | 内容 |
---|---|
09:00-09:30 | 朝のあいさつ、中間発表② |
09:30-16:00 | 開発 |
16:00-16:45 | 成果発表 / 審査・表彰 |
16:45-17:30 | デモ体験タイム / 投票 |
17:30-17:45 | 休憩(審査タイム) |
17:45-18:00 | 結果発表、表彰式 |
18:00-18:15 | クロージング |
18:45-23:59 | プロジェクト登録期限 |
注意点
以下の1日目の進捗や2日目の進捗の項で書いたことは、開発の詳細にほとんど触れず開発中やアイデア出しのときの"お気持ち"を書いているだけです。
お気持ちなんかどうでもいいという方は、成果発表の項まで飛ばして読んでください。
1日目の進捗
実は、1日目の日中は他の用事があり参加できていません。
9:30〜11:30までの時間帯のみ参加しました。
このハッカソンでは、まずNASAの課題(全部で23個ある)からやってみたいテーマを選択することから始まりました。
NASA Space Apps Challenge 2020 Categories:
・ (原文)https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/
・ (日本語訳)https://blog.spaceapps.jp/entry/2020/08/28/152647
私は、「F-1・Connect / Can You Hear Me Now?」を選択しました。
このテーマを選んだ理由は、「人々が火星をはじめとして様々な惑星にすむようになった時に人々のコミュニケーションはどうなるのか」という妄想に近い未来を創造するのがなぜかとてもワクワクしたからです。
宇宙や衛星データに関しての知識は全く持ち合わせていなかったので、1日目の段階で自分の中での軸を惑星間コミュニケーションに絞ることができたのはとても良かったと思います。
この時点で、プログラム的にはアイデア発表まで終わっている状態ですが、まだテーマ選択と大雑把なビジョンしか決まってない状態でした。
用事が終わった後仮眠をとったら、気づいてたら2日目に突入していました。
(逆にこの時点で十分睡眠をとったことで頭が整理されてよかったのかもしれないと思い込むことでポジティブに考えていました笑)
2日目の進捗
前述の通り、1日目は用事の後ぐっすりして、2日目は夜中の0:30ごろから活動を再開しました。
まだテーマ選択と大雑把なビジョンのみしか考えていなかったので、アイデアイメージの深堀 & 言語化を行いました。
この作業を2:00までに完了することを目標にしました。
主に去年の作品等を見たり、マインドマップ書いてみた結果、なんとかアイデアイメージを固めることができました。(以下の画像参照)
(実はこの時書いた概要等はこの後変更されます。)
そして、とりあえずWebアプリケーション上でビデオ通話機能を実装しようと思い、(やっと)開発を開始しました。
技術選定に関しては、アイデアが固まった時点でほぼ決まっていました。
Webアプリケーションのデザイン等を構築するフロントエンドフレームワークとしてNuxt.jsを採用。
また、ビデオ通話機能の実装では、簡単にビデオ通話の実装が可能になるSkywayというAPIを採用しました。
このビデオ通話機能の開発を9:00までにおおよそ完了することができました。
朝のあいさつ、中間発表②
ビデオ通話機能が一通り開発し終わった後、ちょうど2日目の最初のプログラムのあいさつと2回目の中間発表(僕は1回目参加できてないので実質1回目)を行いました。
ここでは、スライド等はまだできていなかったので、口頭で説明 $ ビデオ通話機能のデモを行いました。
ここで改めて自分のアイデアを発表して気づいたことがあります。
「あれ、このアイデアなんの解決にもなってなくね...何がいいんだこのアイデア...」
となってしまいました。
そこからは(精神的に)きつい時間でした。
モチベも下がってきて、もうダメだ...と思っていました。
しかし、ハッカソンをやって何も得たものがない状態で終わることはできないなと思いながらモチベを維持しました。
「アイデアが中途半端で誰の役にも立たないようなもの」を発表するのが一番嫌だったので、このハッカソンの目標として「最後まで自信を持てるアイデア」を最低限考えようと決めました。 (この時既に最終発表3時間前)
そこから、ストーリー性を重視しながらスライドを作成していきました。
その結果以下のようなアイデアに収束しました。
惑星間通信が手軽にできる時代になると、 居住環境の多様化によって情報の肥大化が見込まれる。 これらの背景から、コミュニケーションにおいて(居住)環境等が話の種になることが増えると予想する。 この仮説から、我々はビデオ通話サービスで話しながらデータも表示することができるようなWebアプリケーションを作成した。
ソリューションを一言でまとめると、「ビデオ通話サービスと(人にとって身近な)オープンデータをセットにして提供することで、人々に話の種を提供し通話ができる」という至極単純なものです。
単純なものですが、自分の中ではっきりストーリーだてて説明できるビジョンが浮かび、(一応)論理的に話を進められる、自信を持てるアイデアとしてまとめあげることができました。
プロダクトはとても完成まで間に合いそうになかったので、UIをスライドに載せることで、聞いている方にイメージを持っていただけるようにしました。
この時点で終了30分前とかだったので、最後の悪あがきとしてプロダクトのUIを多少マシなものに仕上げ、オープンデータとの(一部)つなぎこみを行いデモ動画を撮影し、成果発表に臨みました。
成果発表
成果発表の順番は、なんと惑星アミダくじ的な(?)決め方で決まりました。 (初めて見た決め方でおもしろかったです笑)
惑星あみだくじ?の結果、順番は4番目になりました。
いろいろギリギリだったり、雑なところはありましたが、アイデアとして自信が持てているものを発表することができました。
実際の発表については、youtubeに上がっているので、そちらをご覧ください(以下参照)
google slideもコメント可能な形で掲載しておきます。↓
表彰式
ということで、無事成果発表も終わりました。
正直プロダクトが無に限りなく近いので、ダメだろうと思っていましたが、
アイデアの将来性等の観点から評価していただき、最優秀賞をもらえることができました。
本当にアイデア部分だけで評価していただいて、作り込めなかったのが本当に残念だったなと感じました。
プロジェクト登録作業
ありがたいことに宇部会場で最優秀賞をいただくことができたので、グローバル審査の段階に進むことができました。
23:59までにプロジェクト登録を行う必要があったので、眠気で眠ってしまいそうになりながらもなんとかプロジェクト登録を終えることができました。
https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/connect/can-you-hear-me-now/teams/pracall/project
本来はここでもう少しプロダクトの作り込みをしたかったのですが、眠気に負けてしまい達成できませんでした(今後の期待も含めて賞を頂いたはずなので、審査していただいた方にはとても申し訳なかったです...)
このイベントを通して得られたもの
なんか宇宙ってよくわかんなくてなんとなく避けてた気がするけど今回のハッカソンで、だいぶ親近感は湧いてきた
— にっし (@nsd244) 2020年10月4日
今回僕がハッカソンで持ち帰ったもの:
・最後までアイデアには妥協せずアップデートする
・惑星間通信の知識(というか存在?)
今後もっとグローバルな視点を持って行動する必要性が見えてきたので、積極的に海外コミュニティにも関わって行こうかなと思ってる所存です(決意)
— にっし (@nsd244) 2020年10月5日
まとめ
とても稚拙な文章で申し訳ないですが、以上が今回のNASA Space Apps Challenge Ube 2020に参加してみた感想です。
時間がなかったから〜みたいなのは言い訳にしたくないので、短時間でもっと作り込めるようスキル等をより磨いていきたいです。
最後に、本イベントを企画・運営していただいた方及び関係者の方々、イベントを開催していただき本当にありがとうございました。
"現在住んでいる町でNASAのハッカソンが行われている"という状況でなかったら、おそらく自分はこのハッカソンに参加していなかったと思います。
宇部会場で開催していただいたから、それが私が参加するきっかけになりあまり知らない世界に触れ合えることができました。
他の参加者の方々は宇宙や衛星データに関する知見をたくさんもっていたので、こういう世界があるんだなあと刺激を受けることができました。
その中で最優秀賞をいただけたことは、本当に運がよかったことなのかなあと思い、この結果に満足せずより高みを目指していきたいなと思っています。
最後に、この記事を読んでいただきありがとうございました。
長々と感想という名の駄文を垂れ流してしまったので、時間がある時にちょこちょこ思い出しながら修正を加えようかなと考えています。
ご質問等ありましたら、@nsd244までご連絡ください。
追伸)
この記事では、自分の感想しか書いていませんが、他の方の成果発表も非常に面白いものがたくさんありました。
個人的にとても好きだと思ったプロダクトが公開されているので、宣伝?しときます
https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/connect/can-you-hear-me-now/teams/pracall/project
cluster.mu
NASA主催のSpaceApps 2020 宇部会場のまとめ #SpaceAppsUbe - Togetter https://t.co/3S1iedrulI via @togetter_jp @SpaceApps
— chie mizuta (@crispytaffy) 2020年10月4日